浜松市断熱・省エネリフォーム|既存住宅のまずはどこから改修するべきか 断熱化とは?

浜松市のカーボンニュートラル 浜松市・静岡県
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総務省統計局の住宅・土地統計調査に於いて、浜松市の持ち家約21万戸のうち、2014年以降に断熱・結露防止工事を行った住宅3%にとどまっているということです。

浜松市では、浜松市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の中で、温室効果ガス排出削減目標として、国の削減目標である46%よりも高い52%という目標を掲げています。

基本施策の一つが徹底した省エネルギーの推進です。
(1)事業活動の省エネルギー化
(2)市民生活の省エネルギー化
(3)交通利用にかかわる省エネルギー化

市民生活の中では、新築について、ZEH(Net Zero Energy House)の建設が進んでいますが、問題は既存住宅

耐震化と併せて、断熱化を推進していますが、思ったように進んでいないのが実情と言う結果です。

住宅ローンの支払いが終わり、いやまだ支払っている最中に、色々な補修も必要な中、分かってはいるもののなかなか先立つものもなくというとことではないでしょうか。

ただ、近年の夏場の猛暑はもう(書いている今は12月です。)ちょっと忘れかけていますが、それは大変なものです。これからは寒くなってきます。

浜松市は温暖な地域ではありますが、それでも暖房費はかかってしまします。

国の補助金が出て、電気・ガス代が抑制されてはいますが、円安ということもあり、かなり冷房・暖房に掛かる費用が増してきています。
それだけでなく、熱中症患者の増加など健康にも影響が出てきています。

断熱化されていない屋内でエアコンをつけても、なかなか効かず、運転は高負荷長時間運転になり、消費電力が増し、電気代が増すという流れにもなります。

断熱化で変わること

断熱化というとイメージがつきにくいかもしれませんが、

既存住宅で断熱化されていないたてものが、ペットボトルとします。
まだ、断熱化されたものが、保冷ボトルとします。

エアコン(冷房)を入れていない状態は、常温の水
ペットボトルと保冷ボトル、どちらも変わりませんね。

では、エアコン(冷房)を入れると、冷蔵庫から取り出した冷えた水
ペットボトルは結露が発生し、すぐに温かくなっていきます。
一方、保冷ボトルは、結露は発生せず、ある程度の時間冷たいままです。

この保冷ボトルの状態にするのが断熱化です。

既存住宅の断熱化

屋根、壁、窓、床など、家屋と外気が接する箇所を全て断熱してやるのがベストではありますが、新たに作るよりも既存のものを改修・リフォームする方が手間も時間も費用もかかったりします。

新築であれば、そもそも建材で用意され、言い方は悪いかもしれませんが、組み立てるだけでできてしまうものもあります。既存住宅はそうはいきませんね。

では、熱の出入りがどこが多いのでしょうか?
2:8の法則というものがありますが、やはり効果が大きいところからまず対策を取るべきですね。

開口部

上図を見ていただければ、一目瞭然かと思います。

そう、開口部です。
建物の出入口の他、採光・通風・換気・眺望を得ることなどを目的として壁・屋根に開けられた部分で、玄関・勝手口・窓や天窓などを差します。

そう、窓です。

サーモグラフィカメラで、冷房運転期間中に撮影した室内の状況です。
正面中央と右上のオレンジ色(温度が高め)のところが窓ガラスです。
窓ガラスは、省エネガラス(LOW-e)です。
右側に液晶テレビもありますが、窓とほぼ同じ色になっています。
一方、正面の左右は壁ですが、温度が低めだということが分かります。

窓の断熱化

まず、夏を考えると、直射日光を遮ることも重要となります。
その場合は、室外でできるだけ遮ることが大切です。


例えば、ブラインド等は、屋内に熱を入れてしまいますので、熱が入ってしまうと断熱化が逆に熱を溜め込んでしまうことになってしまいます。
これは、省エネ窓ガラスと言われるLOW-eガラスを折角使っても、窓を開けて熱を屋内に入れてから閉めると同じことですね。

さて、その方法は、
此方をご参照ください。→暑さ寒さの原因は窓ガラス?窓ガラスの遮熱・断熱が必要な理由|住宅の熱の出入りが多いところはどこか?フィルムは?

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