少子化を言われだしてからもうかなり立ちますが、一段と進んでいる状況です。
厚生労働省より公表された2023年の統計データ(日本人)では、
出生数 72.7万人(概数、前年比▲5.6%)
合計特殊出生率 1.20(過去最低)
「出生数」は、その年に女性が産んだ子どもの数の合計
「合計特殊出生率」は、一人の女性が一生の間に生むで あろう子どもの数
単純に考えると、1組(2人)の夫婦から、1.2人の子どもが生まれるということですので、人口は減っていくことになりますね。
出生数及び合計特殊出生率の年次推移
厚生労働省令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況より
もう一目瞭然ですね。
合計特殊出生率は、15~49歳までの女性の年齢別出生率を合計したものです。
言うまでもなく、今年生まれた子どもが育ち、出産可能な年齢になるまでは何年もかかってしまいます。
2024年は、700,000人を下回ると予想されています。
何故進む出生数の減少
日本総合研究所では、以下の通りレポートしています。
(経済・政策レポート リサーチ・アイ No.2024-024)
「若い世代の人口減少のほか、婚姻率や有配偶出生率の低下といった結婚、出産に対する思考・行動様式の変化の影響が顕著。とりわけコロナ禍(2020年春~2022年夏)に婚姻数が大きく減少したことの影響は大。」
思考・行動様式の変化と書かれていますが、生みたいけど、仕事や生活を考えるとという方も多いのではないでしょうか。
育児休業の仕組みも、結局は組織内部の協力がないと使いにくくなってしまいます。
部や課という単位より小さいチーム内レベルでの協力は必須ですね。
死亡数及び死亡率の年次推移
厚生労働省令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況より
昭和41年以降、増加しているのが分かります。
令和5年(2023年)のデータで見ると、
出生数727,277人ー死亡数1,575,936人=-848,659人
つまり、出生数が今の2倍になっても、人口は減っていることになります。
因みに、
浜松市の令和6年10月1日現在(住民基本台帳による)の人口は、
785,210人
政令指定都市である、浜松市の人口より、1年間の人口減少の方が多いということになります。
飲食店等の廃業理由として、人手不足というものも出てきました。
最低賃金も上がり、人件費上昇もあり悩ましいところです。
インバウンドに頼る業界もありますが、するとこの人手不足でより苦労し、外国人雇用も増加してくることになりますね。
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