既に一部電力会社で実施されている
デマンドレスポンス(DR)というものがあります。
電力会社の要請に応じて節電(電力消費量削減)し、
その分の対価を受け取るというものです。
詳しくは、現在ご契約の電力会社HPをご覧ください。
中部電力では、
“デマンドレスポンスサービスCO・エネ”
というものがあります。
政府、サービス利用を促す支援を発表
政府は、令和4年6月21日
節電に協力した家庭にポイントを付与し、
電気料金を実質的に下げる
電力各社のサービスの利用
(デマンドレスポンス)
を促す支援策を講じることを発表しました。
その理由としては、
1.一部の電力会社が実施しているが、普及していない。
2.物価高による家計や企業の経済活動への影響を抑え、夏と冬の厳しい電力需給の改善にもつなげる。
具体的にはまだどうなるのか分かりませんが、
電力会社のサービスに付加される形になると思います。
家庭・事業所でできる節電
「夏と冬の厳しい電力需給の改善」
という表現がありますが、
この時期には何により電力需要が増加するのでしょうか?
そう、冷暖房ですね。
冷暖房機器の使用が気温の変化と共に増加します。
冷暖房機器と言えば、エアコンが多いと思います。
最近のエアコン(特に家庭用)は、省エネ化が進んでいます。
エアコンの節電と言えば、
・設定温度を調整する。(冷房なら上げる)
・使用時間を調整する。(止める)
が多いと思います。
でも、それ以外にできることありますよね?
全体の電気料金(消費電力量)を把握していても
機器ごとにはなかなか把握できていないと思います。
また、機器には経年劣化というものもあり、
導入時と数年経過したものでは
変わってくることもあります。
よく企業の省エネ対策としてあるのは、
高効率機器への入替えによる省エネ化。
確かに入れ替えた時は省エネ(節電)となります。
でも、メンテナンス不足の場合、
例えばフィルター掃除をしない場合は
その性能も十分に発揮できなくなります。
また、窓が開いている状態で使用したり、
冷房運転時において、
窓から直射日光が入る環境では
部屋の中が十分に冷やしきれません。
そのような場合は、運転が継続されてしまいます。
特に南面・西面の部屋は暑いと思います。
エアコンにはインバーターという機能がついており
設定温度に達したら、運転負荷を落として
省エネモードで運転を行いますが、
設定温度に達しない場合は、
常に高負荷で運転が続いてしまいます。
また、実はエアコンの心臓部は、
「室外機」です。
室外機の運転に負荷を掛けないためには、
風通しをよくしてやる
直射日光・反射熱を防いでやる
ということが大事になります。
エアコン節電のポイント
まとめます。
エアコンの節電は、
1.定期的にメンテナンスを行う。
(お掃除機能付きでも同様)
2.直射日光や熱の移動を防ぐ。
カーテンやヨシズ等の利用も一手
3.室外機の環境整備。
草木を取り除く、日陰にするなど
また、常に運転したままが良いか?
それとも
こまめに電源をオンオフする方が良いか?
これは、建物の遮熱・断熱状態や
空間の広さ等によって変わってくると思います。
ケーズバイケースということです。
電源を入れた時が一番電気を使います。
最近の断熱性能の高い住宅の場合、
換気をしなければかなり熱の移動は制限されます。
このような場合は、低負荷運転で継続した方が
良いと思います。
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