硝子体手術+白内障手術で5日間入院 眼の手術は怖く感じるかもしれません 入院前準備から術後までの体験記

眼の手術 閑話
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2024年の年の瀬が迫る、12月29日(日)に発症、年明けて検査を受け手術の方向で決定しました。
ここまでの経緯は、↓をご参照下さい。

硝子体出血の手術+白内障手術、そして5日間程度の入院の可能性が出てきました。勝手に想像してみました。

この後、手術1週間前に最終検査を行い、実施が視力が0.04までは回復しましたが、翌週の手術実施が決定しました。
また、出血を抑える薬は、手術日まで継続して飲み続けることになりました。

白内障手術のレンズ決定

白内障手術では、健康保険適用の単焦点眼内レンズと保険外で完全に実費の多焦点眼内レンズがあります。

多焦点のレンズは、以前は厚生労働省の定める先進医療となっており、医療保険の先進医療費用保険に加入している場合、保険金が支払われましたが、今は先進医療から削除されたため当該保険に加入していても、保険金は出ません。

今回は、単焦点のレンズで実施です。
また、焦点をどこに合わすか、普段の生活や仕事などから判断すると思ったのですが、手術しない左眼が遠くに焦点が合っているため、それに合わせるということでした。

自分の選択ではなく、そうしないと、左右のバランスが合わず見えにくくなるということでした。

入院(手術)前準備

眼科手術を前提とした前準備です。

まずは、美容院で散髪に行ってきました。
これは大正解だったと思っています。
術後に、前髪が眼に入るといけないというのが散髪に行った理由ですが、術後3日間程度の洗髪禁止かと思ったら、約2週間も洗髪禁止。流さないシャンプーや濡れタオルで対応ですが、短い方が楽ですね。

次に、感染予防の点眼
眼の細菌を殺菌するガチフロ点眼液を使用
以前、硝子体内注射を行ったときと同様です。
入院3日前から点眼開始です。

朝・昼・夕・就寝前の1日4回
感染予防ですから、まず石鹸で手洗い、そして清浄綿で点眼する方の目頭から目尻にかけて拭き、そこから点眼です。(これが結構面倒くさいですが、術後もこれは徹底が重要となります。)

なんせ、視力の無い(弱い)眼に対してですから、反対の眼での確認ですので、慣れないと上手くできない方も多いようです。(入院中に看護師さんから聞きました。)

実際には、手術前3日間と、手術が12:30開始予定だったため、当日の朝・昼もこの点眼は行いました。

手術前日は、シャワーを浴びることができました。
手術当日(術後)は、シャワーは禁止です。
そして、暫く禁止の洗髪も
(液体石鹸は持参したのですが、シャンプーを忘れ液体石鹸で洗う)

手術当日の手術2時間前から結構忙しくなります。
ここから飲食は不可です。
まずは、手術に備え、病院で用意された甚平に着替えます。
そして、ここから瞳孔を開く点眼2種類を15分間隔でやっていきます。
散瞳用ミドリンP点眼液・ネオシネジンコーワ5%点眼液の2種類
(ミドリンP点眼液は、入院時の毎朝の検査前にも使用)

12:30開始予定でしたので、
10:30、10:45、11:00、11:15、11:30、11:45、12:00、12:15、12:30の指定でした。

クッキングタイマーで15分を設定して実施しました。
(12:00には、ガチフロ点眼液も)

手術2時間前から飲食禁止ですが、手術開始直前に少し水を飲みました。
多分、12:00
鎮静剤を飲みました。
5mgセルシン錠 2錠
筋肉の緊張を和らげ、筋肉の痙攣や痛みを改善する薬のようです。
部分麻酔での、しかも眼球への手術ですので、不安になる方が多いため処方されると思います。

ここで、自分自身の手術前の準備は完了です。

入院病棟から眼科の手術室までは結構離れていることもありますが、手術前後は、車椅子で移動です。
初めて車椅子に座り押して貰いましたが、総合病院の受付コーナーなどを通って行くためちょっと恥ずかしかったです。(誰も自分のことは気にもとめないとは思いますが)
手術前も後も自分で歩いて移動できる状態ではありました。

いよいよ手術

手術の予定時間は、当初約1時間~1時間半と聞いていました。

手術室に入ると、手術用の椅子(美容院の椅子みたいな感じ)に移り、即手術の準備開始です。

点滴用の針が刺され、
心電図や血圧測定用の設置、
顔にはシート(手術する右眼だけ開いたもの)が掛けられます。

そして、部分麻酔ですので、右の眼球に注射で準備完了。

部分麻酔のため、何かあれば口で話をして伝えることが可能です。
また、良いのか悪いのか、周りの音や会話が聞こえてきます。

この手術に際し、一番不安だったことは、1時間もの間、眼球を動かさないようにすることができるかどうか、動かしてしまう、いや動いてしまうよなぁということでした。

この心配は、要りませんでした。

部屋は薄暗くなり、光の見える方をなんとなくボーっと見ているだけ、時々全く見えなくなったりしますが、ホントボーっとしていただけで終わりました。硝子体手術の場合、何か所からか何かを差し込んでいるのでしょう、眼球が動くとは思えませんでした。

手術が始まり、「レンズを・・・」という声が聞こえ、程なく
「白内障の手術が終わりました。」と担当医から告げられました。

感想は、「早っ!」

最初に白内障でした。(順番は聞かされていませんでした。)
白内障手術が日帰り手術で可能な理由が分かりました。
鎮静剤と麻酔をしたため、ある程度安静は必要ですが、帰宅可能だと思います。

次に硝子体手術です。

ここで、ムムッ???
担当医が何やら指導している声が聞こえます。
どうやら、この硝子体手術から指導を受けながら他の医師が執刀しているようです。

レーザー照射をしていると思いますが、眼球内のその場所に移動するときになかなかスムーズに移動できず、その時がなかなかの痛みが出ました。
この時、一定間隔で測定する血圧が高くなり、血圧などを監視している方から血圧の値を告げる声が聞こえてきました。

血圧はかなりの回数測定しましたが、分かったことは、
痛くて力が入っていると高い数値、リラックスさせていると収まる
まぁ、普通でもそうですが
多少痛くても、測定が始まるのは腕に巻いてあるもので分かるため、意識してリラックスすると血圧をコントロールできました。途中からそれで、今回は抑えられた、高かったと、ちょっとした楽しみ方をしていました笑

途中、担当医が時計を見たのでしょう。
「2時か!」と聞こえました。
単純に計算して、もう1時間半経過です。
もうすぐ終わりかなーと期待も、まだ続きます。

レーザー照射回数でしょうか、途中回数確認をする声も聞こえてきました。
しっかり聞き取れませんでしたが、「500うん回です。」
まだ、続きます。

執刀医が、何度か姿勢を指摘されています。
正対していないため云々
注射もそうですが、上手な人と、残念な人では、痛みが違いますね。

一通り終わり、担当医が確認、
途中から、「やっていいですか?」と担当医に執刀交代
そこからはやはり痛みは和らぎ、すぐ終了でした。
開けた穴は縫う訳ではないようです。自然に閉じる?

眼帯がつけられ、問題なく終了したことを告げられました。

時刻を見ると、14時40分
約2時間と予定より長くなりました。
自分が思うに、手術時間が長くなった思い当たる原因はもう一つしかありません。

今回の手術で心配だったことのもう一つを確認。
術後、うつ伏せ寝が必要かどうか
手術中にガスを封入しないといけなくなった場合、術後一定期間うつ伏せに過ごす必要があることを知り、かなり不安でした。

幸い今回は、ガスは入れていないため
うつ伏せは不要」でした。
術後、即確認しました。

車椅子に移り、手術室を出てお迎えを待つ間、暫し待機
感じたことは、「お腹が空いたなー!」

手術後当日

車椅子で、病棟に戻り、病室入口まで移動
そこからベッドまで歩くよう指示されました。
ふらつき等の確認のようです。
全く異常なしです。

食事を摂るか確認されたため、即答「食べます。」

通常昼食は、12時頃ですが、チンして持ってきてくれました。
普通に完食
体調も全く問題なしです。

下膳は自分で行うのですが、呼んでくれて良いということでしたが、体調確認を含め自分で持っていきました。

ただ、手術当日の術後は、シャワーは勿論禁止(洗顔・洗髪は当面禁止)
そして、部屋内フリーの行動制限が出ました。
つまり、部屋からは出てはいけないということです。
トイレや洗面所は部屋内にありますので、転倒防止の観点からの行動制限みたいです。

飲み薬が2種類出ていましたが、
朝・夕食後の1日2回でしたので、当日は夕飯後の1回のみ
セレコキシブ錠100mg「ケミファ」 痛みや腫れを抑える
レバミピド錠100mg「オーツカ」 胃の粘膜を保護

3日分、飲み切りで終了です。

また、点眼が3種類
5分程度あけてやる必要があります。
ガチフロ点眼薬 朝・昼・夕・就寝前
リンデロン点眼薬0.1% 朝・昼・夕・就寝前
ブロムフェナクNa点眼薬 朝・夕
夕方から、開始です。
眼帯は、看護師さんが外しに来てくれ、終わりの時間を見計らってまた来てくれ付けてくれました。

これは、退院後も暫く継続です。
手を洗い、消毒綿で目の周りをキレイにしてという流れです。

眼の痛みは無く、異物が入ったゴロゴロ感のみ感じました。
眼帯しているので見えないので、眼の状況は不明

手術翌日以降

手術翌日以降、飲み薬と点眼は継続です。

朝、ミドリンP点眼液で瞳孔を開き、8時~8時半頃、診察

右眼の中に真っ黒いまん丸いものが見えていましたが、空気ということでした。
確かに、顔を伏せると真ん中に、前を向くと下の方に消えていきます。
毎日徐々に小さくなっていき、術後5日目には殆ど消えてなくなりました。

食事は、
朝7時頃
昼12時頃
夕18時頃
ですが、毎食完食

入院翌日からシャワーは解禁
顔に掛からないように注意し浴びました。

トイレの回数もカウントしていきますが、便通も毎日朝食後にありました。
(同部屋の他の3名は、便通が無くなっているようでした。動かないですからね)

手術翌日に、担当医と退院日と次回外来診察日の予定を決定
手術翌々日の退院でも良かったのですが、迎えの関係など考え当初予定通り、4泊5日となりました。

体調は変わらず良く、眼の痛みなどもないため、院内の地下にあるカフェにコーヒーでも飲みに行きたかったのですが、眼帯をしているための転倒リスクから病棟フリーの行動制限が退院まで続きました。
病棟フリーとは、入院しているそのフロア内のみ移動して良いということです。

基本、ベッド上で過ごします。
朝は、看護師さんが体温・血圧の確認にくること、瞳孔を開き診察があること、点眼があること以外はホント自由時間です。

今回、本とタブレット端末・スマートフォンを持っていきましたが、Wi-Fi環境も整備されていますので、タブレット端末を持ってほぼ終日過ごしました。

退院当日

退院当日も、入院中最後の診察を終え、退院OKが出ましたので、帰宅準備です。
自動車運転の可否を確認、片方の眼の視力が良いため、「気をつけて運転してくれれば」というお言葉がありましたが、OKを貰いました。

9:30~10:00に病棟の待機場所にて待ち、精算票を貰い終了です。

総合カウンタで、会計して終了です。
前日に事前に会計金額を教えて貰えるみたいですが、高額医療費適用を事前に申請していましたので、事前には確認せず、クレジットカードで支払い終了です。

ただ、高額医療費制度は、入院と外来で、同じ医療機関で同じ科であっても合算しないんですね!
てっきり合算適用だと思い込んでいました。

帰りは、徒歩でも良いかと思っていましたが、風が強い
眼帯も外れましたが、保護メガネを準備していなかったため、異物が入ると嫌なので迎えに来てもらいました。

花粉症のため、以前購入してあった保護メガネを常時着用しています。
無意識のうちに触ってしまったり、掻いてしまうのが怖いですから

退院以後も、少なくとも次の外来診察までは、点眼の実施や洗髪・洗顔禁止は継続です。
一応紙では、術後2週間は継続みたいです。

眼の手術は怖い?

まぁ、眼だけではないのですが、それでも眼球と考えると少し怖く感じるかもしれません。
ただ、私は、以前硝子体注射4回やレーザー治療4回を経験しているため、怖さは感じませんでした。

不安は、上述の通り、次の2点でした。
1.手術中1時間もの間、一点を見つめて眼球を動かさないことが可能か
2.手術後、うつ伏せ寝をし続けることが可能か

こういう不安要素があると、どうしても緊張したりすることがあるのですが、今回は災い転じてということがありました。

入院1週間位前から、朝起きるときなど時々腰痛が気になっていました。
冬の寒さ故に、股関節が固くなっていることなどもその原因と考えられます。

その腰痛が、入院当日の朝から激痛に変わりました。
スーツケースに準備する際には、少し体の向きを変えるだけでもギクッです。
その後、入院しベッドに座った瞬間もギクッ、横を向くとギクッ、とにかくじっとしているのが一番です。湿布は朝貼ってありますが、痛みはどんどん酷くなってきました。
病棟内を案内してもらう時は、時々ギクッとして転びそうになるレベルでした。

結局、夕方シャワーを浴びるときも、何とか洗えたような状態でした。

こんな感じで、完全に手術前日は、腰痛に完全に気が行っており、緊張する間もありませんでした。
消灯が21時、翌朝起床が6時ですが、腰の心配が殆どでした。

そして、手術当日は、手術予定時間が比較的早く12:30でしたので、2時間前から諸々の処置を自分で行わなければいけませんでしたので、緊張する間もなかく、手術に向かったという感じです。

言えることは、眼の手術は思ったほどではないです。

今回は、長くなったので、入院前の準備~手術~手術後・退院までを体験記として書きました。
その他、病院食のこと、4人部屋での生活のことを次回書いていきたいと思います。

入院生活5日間を体験 病院食・4人部屋・差額ベッド費用・入院費用・医療保険など事前に気になった点を備忘録として

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