いまさら聞けない『カーボンニュートラル』とは?

カーボンニュートラルとは 省エネ・節電・暑さ対策
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今、巷では、「カーボンニュートラル」「脱炭素」「GX」というキーワードは、当たり前のように毎日目にします。

分かったつもりでも、他人に聞かれると明確に言えなかったりしますが、簡単に抑えておきたいワードですね。

カーボンニュートラルとは?

「カーボン」とは、炭素のこと
「ニュートラル」は、中立や中間のこと

炭素の中立・中間とは???

カーボンニュートラルとは、
温室効果ガスを吸収・除去して「排出量を差し引きゼロ」にした状態をいいます。
分かったような、分からないような表現ですね。

温室効果ガスとは、地球の表面や大気、雲で特定の波長の放射線を吸収したり放出することで温室効果を引き起こすガスのことであり、二酸化炭素やエアコン等で使われるフロン等があります。

エネルギーを消費する場合、例えば電気を使うことで、電気を発電するために使用したものから二酸化炭素が排出されます。
工場等で、何かを生産する活動によってエネルギーは使用されますが、温室効果ガスが排出されるということになります。日常生活でもそうですね。自動車を使って通勤したり、宅配の何かを注文したり。

それを抑制・削減するためのものが、節電であり、省エネというものになります。
これが大前提になりますが、抑制・削減で、完全にゼロにすることはできません。

そのため、排出せざるを得なかった分の埋め合わせとして、
同量の温室効果ガスを「回収」「貯留」することで、差し引きゼロ、正味ゼロ(ネットゼロ)にすることを、「カーボンニュートラル」と呼んでいます。

カーボンニュートラルの対策としては、以下の3つがあります。

1⃣エネルギー消費量の削減
 ・可能な限りエネルギー需要の削減
 ・機器のエネルギー効率改善
 等

2⃣エネルギーの脱炭素化
 ・低炭素電源(再生可能エネルギー等)の利用拡大

3⃣利用エネルギーの転換
 ・ガソリン自動車から電気自動車
 ・照明・給湯のヒートポンプ利用
 等

カーボンニュートラルに似た言葉として、

「カーボンフリー」:CO2等の温室効果ガスを排出しないエネルギーを使う
「カーボンオフセット」:ほかの場所で実現した温室効果ガスの排出削減・吸収量を購入したり、プロジェクトや活動を実施し、排出量の全部または一部を埋め合わせすること

GXとは?

Green Transformation(グリーントランスフォーメーション)の略語

カーボン(主にCO2)をはじめとする温室効果ガス(GHG)の排出量の抑制・削減を目的します。

従来の化石燃料(石油・石炭・天然ガス等)を用いた火力発電から太陽光発電、風力発電などの再生可能エネルギーへの転換等を行っていきます。

カーボンニュートラルは、排出量ゼロを目指している訳ではありませんが、脱炭素やGXはゼロを目指す活動と言えます。

GX・脱炭素に向けた取り組みは、金融機関でも積極的に行われ、GX・脱炭素の投融資は重視されています。

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