なぜ「あと少し」で止まるのか
マラソンで調子よく走っていたのに30kmで急に脚が止まる。
資格勉強も、仕事も、7割くらいまでは順調なのに、そこから急に苦しくなる。
私はこれを体感し、
「0.75の法則」と勝手に呼んでいました。
フルマラソンとハーブマラソンでは、距離が異なりますが、いずれもその距離×0.75の距離がネックになることが多かったのです。
途中、ランナーズハイで、「今日は絶好調、大丈夫!」という時でも
これは根性の問題ではありません。
人間の脳と身体に組み込まれた「ある仕組み」が原因です。
ただし、これは私個人の体験からくるものを形式知化したものです、参考になれば幸いです。
人はなぜ75%で失速するのか
人は長距離の作業や努力をしているとき、
- 体力
- 集中力
- モチベーション
が同時に落ち始めるポイントがあります。
それが、全体の 約75%(0.7〜0.8) の地点です。
マラソンなら30km前後。
仕事なら「終わりが見えてきた頃」。
資格勉強なら「過去問を一通り回した頃」。
この地点で、人の脳はこう判断します。
「ここまで来たなら、もう十分だ」
「これ以上頑張ると危険かもしれない」
そして、意図的にブレーキをかけるのです。
マラソンの「30kmの壁」は偶然ではない
フルマラソン42.195kmの75%は約31.6km。
多くのランナーが30km前後で急激に失速します。
これはエネルギー切れだけでなく、
脳が安全装置として出力を落としているためです。
「調子がいいのに急にダメになる」
この現象は、人間の設計通りなのです。
仕事や資格勉強でも同じ現象が起きる
仕事でもこういう経験はありませんか?
- 企画は順調
- 実行も進んだ
- でも最後の詰めでトラブルが増える
資格勉強でも同じです。
- テキストは一通り終わった
- 過去問も回した
- なのに点数が伸びない
これは、能力不足ではありません。
75%地点で脳がブレーキをかけているだけなのです。
これが「Three-Quarter Limit」である
この現象を、私はこう呼んでいます。
Three-Quarter Limit(3/4限界点)
意味はシンプルです。
人は全体の3/4(75%)に達したとき、
脳が「もう十分」と誤認し、
出力を意図的に下げる限界点が訪れる
これが、
- マラソンの30kmの壁
- 資格勉強の燃え尽き
- 仕事の終盤の迷走
すべての正体です。
なぜ75%が一番危ないのか
75%地点の特徴はこうです。
- ゴールが見える
- 成果が出ている
- でもまだ終わっていない
この状態が、脳にとって一番錯覚を起こしやすい。
「もう終わった気分」
「ここからは惰性でいける」
こうして、
- チェックが甘くなる
- 復習を飛ばす
- 詰めが雑になる
結果、失速します。
成功する人は75%をどう扱うか
結果を出す人は、75%をこう扱います。
「ここからが本番」
マラソンなら:
- 25〜30kmで補給とペース調整
仕事なら:
- 進捗70%でレビューと修正
資格勉強なら:
- 過去問70%で弱点だけを潰し直す
Three-Quarter Limit を知っている人は、
ここでギアを入れ直します。
まとめ|75%で止まるのは、あなたが弱いからではない
「やる気が落ちた」
「集中できない」
「もう限界だ」
そう感じるとき、それは怠けではありません。
あなたが Three-Quarter Limit に入ったサインです。
75%はゴールではなく、
勝負のスタート地点。
この仕組みを知っているだけで、
マラソンも、仕事も、資格勉強も、一段ラクになります。
もう一つ、
ゴールをもっと先に据える。
試験勉強なら、合格が目標(ゴール)ではなく通過点を考えるとどうでしょうか。

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