ねんきん定期便では分からない老齢年金のこと|もっと早く知っていれば~遅くなれば時間的制約もあり採り得る選択肢も失われる

シニア情報
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老齢年金に関することに限らないのですが、
必要に迫られ色々調べていくと
やっておけば良かったと後悔する
ことって多いと思います。

例えば、
相続や事業承継などでも言えることです。

日々忙しくて、
まぁ後でいいやと後回ししていくことで
コレやりたいと思っても
十分な対策になり得ないということに

さて、本題ですが、
毎年誕生月に届く「ねんきん定期便

内容を確認していますか?
まさか、見ずにポイしていませんよね

最低でも、直近13カ月の納付記録は確認したいものです。
会社員で同じ会社に継続して勤めている人などは
収入アップにより標準報酬月額が変動しているかもしれません。
また、転職した場合、新たな会社に移る前の期間が空いた場合など
国民年金保険料を支払わなければならないかもしれません。
その場合は、第一号被保険者となっているかどうか
結婚し、扶養に入っていれば、第三号被保険者になっているかどうか

ここら辺の手続きはヒトのやることですので、
万一を考えしっかり確認をしたいところです。

また、裏面にも重要な情報が記載されていますが、
分からないからってそのままにしていませんよね。

自分が将来貰う老齢年金の情報です。
「あとで・・・」
「その時がきたら・・・」
で後悔することのないように

年金制度は複雑ですが、「制度を知らなかったこと」で
損をしてしまうリスクがあります。

50歳以上の方に届くねんきん定期便

50歳から58歳までの方には、
このような内容が記載されています。(令和7年度版)
今後60歳まで同条件で納付を続けた場合の見込額が出ています。
収入が増えれば増加、減れば減少することになります。

59歳の場合、もっと細かい情報が封書で届きます。
これまでの全ての納付記録が記されています。

年金加入期間も記されており
正確な情報と言えます。

60歳以上で厚生年金に加入している場合は、
継続してねんきん定期便が届きます。
ただし、第3号被保険者は60歳までですので、
扶養に入っていても、60歳以上では
加入していないことになります。

注意点1 見込額は額面で、手取り額ではない

老齢年金(老齢基礎年金+老齢厚生年金)の合計を見て
この金額なら老後生活もなんとか過ごせていけるな
と思いましたか?

この合計額は、支給見込額です。
手取り額とは一致しない点に注意が必要です。

そうなんです。
収入には税金などがかかってきます。

まだ働いておりいる場合は、
給与からこれら社会保険料と税金は
天引きされますが
年金生活になった場合は、
支給される年金からとなります。

年金から天引きされるものとして、
「介護保険料」
「所得税」
「住民税」
「国民年金保険料」
などがあります。

記載額は、支給見込みであり、手取り額は少なくなる

注意2 過去の未納期間が分からない

直近13カ月の未納月は分かりますが、
それより前の未納期間がはっきり分からないことがあります。

仮に、高校を卒業後に就職し
厚生年金に加入すると
年金加入期間にカウントされます。

ところが、転職や結婚などで
途中国民年金に加入すべき期間
手続きを忘れていた場合などは
未納期間となってしまいます。

国民年金(基礎年金)は、
20歳から60歳までの40年間(480カ月)です。

厚生年金加入期間と合わせて
480カ月を超えていても
20歳から60歳までの間に未納期間があると
老齢基礎年金が満額受給できません。

確認の方法は、
ねんきんネット
59歳の時届く通知(月別状況など)
で確認する他、

令和7年度の場合であれば、
満額受給で831,696円です。
これより少ない場合は、
未納期間があると考えられます。

10年以内の未納期間であれば
追納で納付することが可能です。

それを過ぎてしまっている場合、
年齢等条件がありますが、
任意加入制度」というものがあります。

注意3 世帯(夫婦)の状況が分からない

夫婦で生活している場合、
世帯収入で考えると思いますが、
ねんきん定期便はあくまでも
加入者個人の情報に限られます。

そのため、
世帯(夫婦)での収入は合算する必要があります。

生活費(支出)の中には固定費があります。
1人でも2人でも共通に支出されてくるものに要注意
例えば、家賃や固定資産税など
電気・ガス・上下水道も使用量は減るかもしれませんが
基本料金は固定で掛かってきます。
1人になるとその負担が大きくなってくるかもしれません。

また気をつけたいのが、
遺族年金
老齢年金の3/4が遺族年金として支給されるとは
思わないでください。

こちらをご参考にしてください。

え!?遺族厚生年金って老齢厚生年金で貰っていた4分の3の額を貰えるのでは?何故こんなに少ないのか?計算間違いではないですか?

注意4 年金を貰いながら働く

老齢年金を受給しながら
働いている場合、
この場合は収入は多いので
生活に困るということではないのですが
「在職老齢年金」は気になるところです。

あまり給与収入などが多いと
老齢年金がカットされますよ
ということですが、
流石に受給時に知識として知ることになると思います。

繰り下げ受給

繰り下げ受給とは、65歳から老齢年金を受給するのでなく
先延ばしすることで増額してもらえるというものです。

ただ、前述の注意点が全て関わってきますので
そこを含めて検討することをおすすめします。

老齢基礎年金だけ
老齢厚生年金だけ
両方一緒に
ができます。

増やすことで減額されることになんてことになると...

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