11月も中旬となりました。
もう、暦では立冬も過ぎ、寒くなってきても良いのですが、
まだ日中は動くと暑く感じることがあります。
それでも、そろそろエアコンの冷房運転は終わりのタイミングだと思います。
エアコンの冷房期間と暖房期間の間を中間期と言いますが、11月はまさに中間期に当たるかと思います。
エアコンは、他の暖房機器に比べると、安全かつ電気代も抑えられることから、暖房期間も利用される方も多いと思います。
ただ、温暖な浜松では、暖房でエアコンを使わないというご家庭も多いです。
冷房運転が終わり、即暖房運転に切り替え、運転を続ける場合は良いのですが、
暖房運転で使わない場合、来年の5月~6月位まで半年近く運転しない状態になります。
ここで注意です!
エアコンの冷房運転は、内部を結露水が発生している
稀に、飲食店等に行くと、エアコン室内機から水が落ちてきているところを見かけることがあると思います。
実は、エアコンの冷房運転では、室内の空気を吸い込み、室内機内部で冷却し、それをファンで吐き出しています。
その温度差は、最低でも10℃はあります。
夏場に、冷蔵庫から取り出したペットボトルをテーブル等に置くと結露が発生します。
冷えたペットボトルと暖かい空気が接することで、結露してしまいます。
室内機内部は、まさにこの状態です。
この結露水が、室内機内の穴からドレンホースというものを伝って屋外に出すようになっています。
室外機の横にホースがあり、夏場の冷房運転中は、ここから水が出ていると思います。
ここから水が出てこない(詰まっている等)場合は、室内機から水が垂れてくる原因になります。
このように、冷房運転は、室内機内部が湿った状態です。
そこで、運転を止め、そのままだとどうなるでしょうか。
お風呂場が湿ったまま、窓も開けず閉め切っているような状態に近いと思っても良いと思います。
(今の、気密性・断熱性が高い建物だと余計にその状態に近いと思います。)
冷房運転期間が終了したタイミングでやるべきこと
冷房期間が終了するタイミングは、昔なら陰干し時期に当たると思います。
エアコン室内機もまさに、この作業と同じことをするタイミングです。
室内機内部の乾燥運転です。
陰干しは、虫やカビを防止するために行いますね。
メーカー、機種によって、この室内機内部を乾燥させる機能もついているものがあると思います。
基本的には、
1.フィルター掃除を行う
2.暖房運転に切り替え
3.設定温度をできるだけ上げる
4.窓を開け、換気
5.暖房運転を2~3時間実施
これで、室内機内部は、十分乾燥されると思います。
あとは、暫く運転しないのであれば、コンセントを抜いておく
フィルター掃除、内部乾燥を行わないと
フィルターは、こまめに掃除をしないと、効率も低下します。
フィルター掃除の有無で、電気使用量は10%程度変わってくるというデータがあります。(私が、実際に業務用エアコンで計測したデータもあります。)
お掃除機能付きのエアコンの場合は、このフィルター掃除を自動的にやってくれる筈です。
が、説明書等をよく読んでいただき、一度確認してください。
特に、室内でペットを飼っている場合や換気をこまめに行っている場合は、より頻度を高めて実施した方が良いと思います。
室内機内部をルーバーの隙間から除いた画像です。
空気を吐き出すための送風ファンとその通り道が、カビで一杯です。
常に冷房運転する夏場であれば、新たに発生したカビなら結露水がある程度発生してきますので、流してくれることもあるかもしれませんが、しっかりと根付いたカビはそれくらいでは取れません。
冬場に、エアコンを使わず、他の暖房器具+加湿を行うことで、よりカビ発生に良い条件がそろってしまうかもしれません。
フィルター掃除と室内機内部の乾燥を徹底することで、クリーニングが不要になるかもしれません。
勿論、室内環境、使用方法等によって変わってきます。
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