中小企業診断士第一次試験も7科目もあると
どうしても得手不得手となる科目が出てきます。
苦手科目としてよく上がるのが、
経済、財務・会計、法務、そして経営情報システム
その中でも、経済と経営情報システム(以下、「情報」と略します。)は両巨頭と言えるかもしれません。(Xなどでの投稿を目にした感じから、個人的な意見です。)
私個人としては、
経済は、何ですかコレ?という感じで苦手科目
情報は、若い頃システムエンジニアとして活動したこともあり得意科目
と思いこみ得点源と考えていました。
ところが、初めて受けた結果、
情報は得点源どころか、科目合格さえも逃す結果でした。
明らかに勉強不足。
情報は常に進化
経営情報システムが大切な理由
情報を苦手としている方も、
普段はパソコンやスマートフォン等を活用していると思います。
キャッシュレス決済やバーコード等もよく見かけます。
効率化を図ることは中小企業にとっても重要です。
近年、賃金アップが注目を浴びていますが、
中小企業にとっては簡単なことではありません。
価格転嫁が一番ですが、言うほど簡単ではありません。
そうすると最近よく見聞きする、
DX(デジタルトランスフォーメーション)化による効率化推進ですね。
DXとは、経済産業省の定義では、
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」
苦手ですとは言ってられませんね。
経営情報システム科目合格率
では、何で勉強するのが良いでしょうか。
本来過去問題集等を活用するのが良いのですが、
その前に、科目合格率が変動しやすいこの科目
過去5年間の科目合格率を見てみます。
令和元年は、約26.6%
令和2年は、約28.7%
令和3年は、約10.6%
令和4年は、約18.5%
令和5年は、約11.40%
因みに、私が最初に受験したのは令和3年
過去2年の科目合格率を見ても、
得点源として油断していたのも分かっていただけるかも。
(言い訳)
さて、令和6年はどうなるでしょうか。
私が、令和3年と令和4年に受験した時の感想は、
過去問関係ないなー
でした。
いやいやこれで合格した人もいるというのも事実。
では、過去問題集以外で何で勉強した方が良いでしょうか。
考えられるのは、
「ITパスポート」「基本情報技術者」「応用情報技術者」です。
いずれも、IT技術者としての知識やスキルの習得度合いを認定する国家資格「情報処理技術者試験」
問題集や無料のWeb問題集も豊富です。
では、その違いについてみていきます。
ITパスポート試験
「職業人が共通に備えておくべき情報技術に関する基礎的な知識をもち、情報技術に携わる業務に就くか、担当業務に対して情報技術を活用していこうとする者」を対象とします。
基礎的な知識とは、
ワープロや表計算ソフト、プレゼン資料作りという事務処理的なものだけではありません。
情報処理業務をある程度経験した人向けであると考えられます。
と考えると、情報科目合格を目指すなら、この資格取得を同時に目指すのもありですね。
基本情報技術者試験
「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」を対象とします。
“高度”という2文字が入ります。
情報システムを開発する業務に従事する人向けと言えます。
とは言え、実際に業務経験が無い人の合格率も高いということです。
暗記が重要かもしれません。若い人向けというイメージです。
情報を得点源としたい人は、この資格取得を目指すのもありかもしれません。
応用情報技術者試験
「高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者」を対象とします。
“高度”にプラスして“応用”が加わりました。
試験勉強はかなりハードだと思います。
ただ、この資格を取得すると、
情報を科目免除とすることができます。
ただ、この資格を保有しているのであれば
科目免除するのではなく、得点源とするべきだとは思いますが。
なんせ、7科目平均60%取得が一次合格ですので。
そして、なぜ科目免除となっているか
そう、高度IT人材として、応用し助言する人材として期待されます。
まさに中小企業診断士と重なる部分がありますね。
情報処理技術者試験は何を勉強すべきか
情報を苦手克服、もしくは科目合格を目指すのであれば
ITパスポート
情報を得点源と考えるなら
基本情報技術者
情報を得点源とし、更に中小企業診断士としての活動を考えるなら
応用情報技術者
でしょうか。
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