寒さ増す季節に厳しい電気料金上昇 2022年冬

中部電力 従量料金単価推移 2022年2月小規模・個人事業者向け
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2022年2月に適用される燃料費調整単価が発表されました。

2022年の冬の寒さは厳しいと予想されていますが、
電気料金も厳しさを増しています。
数値を見ただけでは分かりにくいのですが、
推移で見ると衝撃的です。

電気料金の単価(従量料金単価)は、
毎月この燃料費調整単価が変動することで変わります。

加えて、毎月の使用量の変動により
電気料金は毎月変わってきます。

基本的な電気料金計算は、
基本料金+使用量×従量料金単価となっています。

従量料金の基本的な契約単価は、
もう何年も変更がありませんが、
(中部電力は、2014年5月から改定)
毎月変動する燃料費調整単価
年に1回変動する再生可能エネルギー発電促進賦課金
この2つが変動要素となっています。

毎月月末に2カ月後に適用する燃料費調整単価が
各電力会社から発表されます。
それぞれの電力会社がどういう発電をしているかにより
この燃料費調整単価は変わってきます。

中部電力は、LNG火力(54%)が多い
沖縄電力は、石炭火力(67%)が多い


では、2010年1月以降の毎月の推移を見ている
中部電力と沖縄電力をみていきます。
低圧と業務用電力で見ています。

低圧は、家庭や店舗等で200V を使用するときに使います。
業務用電力は、ビルや商業施設といった施設向けです。

推移の定点観測です。

中部電力 2022年2月 低圧・業務用電力の従量料金単価推移 

中部電力 従量料金単価推移 2022年2月

緑の折れ線グラフが低圧
青の折れ線グラフが高圧(業務用電力)
となっていますが、

いずれも、2010年1月以降、一番高くなっています

実は、オレンジの線で比較している過去一番高くなっていたのは
2014年7月です。
つまり、この月は夏季料金適用の月
2022年2月は夏季料金以外の月です。

前年(2021年2月)比では、約150%です。
つまり、1.5倍ということになります。
2021年の冬季が低かったということもありますが
ものすごい違いですね。

同じような使用量であった場合、
従量料金は1.5倍です。
(請求額は基本料金が含まれますので単純に1.5倍ではありません)

ただ、中部電力は、まだ燃料費調整単価はマイナスとなっています。
まだ、燃料費は想定内ということなのでしょうか?

沖縄電力 2022年2月 低圧・業務用電力の 従量料金単価推移

沖縄電力 電気料金推移 低圧・高圧 2022年2月

沖縄電力も一目瞭然です。

前年(2021年2月)比で見ると
約139%
となります。
2021年冬季が他社同様低かったこともありますが、
この1年間の上昇は激しいですね。

業務用電力で比較している中部電力の差は
少し狭まって120%程度となっています。
(2割程度高いということ)

エアコンの省エネ・節電

従量料金単価が上がるということは、
使用量を抑制しないと電気代はそのまま上昇になります。

エアコンを代表とする暖房器具は
使用量に占める割合が高くなります。
これを如何に効果的に使うかということになります。

一般的な節電は使用の抑制です。

でも、
使うのはやめましょう!
使うのを控え目にしましょう!
と言うつもりはありません。

まずは、少なくても
フィルター掃除は行ってください。

埃だらけの状態とでは明らかに効率が変わります。

また、使い方も工夫した方が良いですね。
暖房であれば、暖かい空気は部屋の上にいきますので
風の吹き出しを平行か下向きにする
ファンなどを使い吹き出し口に向け攪拌する
などがあります。

湿度を上げることで
体感温度は上がります。
ただし、湿度の上げ過ぎは結露、カビ発生の元ですので
ご注意を

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