エアコンの排水ホース(ドレンホース)に防虫キャップを取り付けたままにしていませんか?

防虫キャップ 省エネ・節電・暑さ対策
この記事は約3分で読めます。

エアコン室外機近くに、ホースが垂れさがっているのを見たことがあると思います。

このホースは、排水ホースまたはドレンホース(以下、ドレンホースとします。)と言います。
室内機から出てきた水を排水させるためのものです。

エアコンは、冷房運転で室内機内に結露水を発生させる

エアコンで、冷房運転を行うと、室内の暖かい空気を吸い込み、室内機内で冷やした空気を吹き出すということをやっています。

暖かい空気を急激に冷やすことで、その温度差は10℃以上となります。
そのため、どうしても結露が発生してしまいます。室内の温度が高く、設定温度が低い場合は、よりその温度差が大きくなるため、結露水も多く発生します。

その結露水を、室内機内の傾斜で下にながら、ドレンホース経由で屋外に排水を行います。

ドレンホース設置上の注意点

この排水はファンやコンプレッサーなどで送り出している訳でなく、あくまでも自然に下に流れていくという仕組みです。

設置は、工事事業者さんがやってくれると思いますが、自分でもし微調整等してしまう場合は、注意が必要です。

ドレンホースの先端が、地面や水面に接触していると、「ホコリや塵の詰まり」「害虫の侵入」「水漏れ」「ポコポコ音」発生の原因となってしまうかもしれません。

何故、防虫キャップをするのか?

防虫キャップという名称の通り、虫の侵入を防ぐものです。

最近の住宅は、気密性が高く、屋外から虫の侵入が考えにくいと思われるかもしれませんが、ドレンホース~エアコン室内機は、穴で繋がっています。

ドレンホースは、洗濯機の排水ホースと同じように凸凹した形状をしています。
曲げても真円を保ち、排水しやすいように考えられています。
ただ、逆に虫は足場にもなりやすい形状と言えます。

そのため、虫の侵入を防ぐために、防虫キャップを取り付けることがあります。

防虫キャップを付けたままにしてはいけない理由

エアコン室内機のフィルター掃除が必須なのことは認知度が高いと思います。

特に、室内でペットを飼っている場合、換気をこまめにやる場合は、ホコリ等も室内に多く入ってきますので、どうしても室内機内部にホコリが入ってきます。
お掃除機能付きであっても、内部にホコリ侵入防止・完全除去はできません。

また、室内機内部は、カビが発生しやすいものです。

これらの、ホコリやカビも、結露水とともに、ドレンホースから排出されます。

それが、キャップに溜まってしまい、水漏れやカビ繁殖の原因となることもあります。

エアコンクリーニング事業者さんでは、カビ対策面からは、防虫キャップは付けない方が良いという案内をする方もいます。

ただ、虫も気になりますね。

防虫キャップ取り外し

定期的に、ドレンホースから防虫キャップを取り外し、ホコリ等を除去することをおススメします。

できれば、10月~12月頃に実施した方が良い、室内機内の乾燥に合わせて実施すると良いと思います。

乾燥の仕方は、以下の記事をご参照ください
エアコンの冷房運転期間が終了したタイミングで、やるべきこと!クリーニング不要になるかもしれません

コメント