エアコン室外機近くに、ホースが垂れさがっているのを見たことがあると思います。
このホースは、排水ホースまたはドレンホース(以下、ドレンホースとします。)と言います。
室内機から出てきた水を排水させるためのものです。
エアコンは、冷房運転で室内機内に結露水を発生させる
エアコンで、冷房運転を行うと、室内の暖かい空気を吸い込み、室内機内で冷やした空気を吹き出すということをやっています。
暖かい空気を急激に冷やすことで、その温度差は10℃以上となります。
そのため、どうしても結露が発生してしまいます。室内の温度が高く、設定温度が低い場合は、よりその温度差が大きくなるため、結露水も多く発生します。
その結露水を、室内機内の傾斜で下にながら、ドレンホース経由で屋外に排水を行います。
ドレンホース設置上の注意点
この排水はファンやコンプレッサーなどで送り出している訳でなく、あくまでも自然に下に流れていくという仕組みです。
設置は、工事事業者さんがやってくれると思いますが、自分でもし微調整等してしまう場合は、注意が必要です。
ドレンホースの先端が、地面や水面に接触していると、「ホコリや塵の詰まり」「害虫の侵入」「水漏れ」「ポコポコ音」発生の原因となってしまうかもしれません。
何故、防虫キャップをするのか?
防虫キャップという名称の通り、虫の侵入を防ぐものです。
最近の住宅は、気密性が高く、屋外から虫の侵入が考えにくいと思われるかもしれませんが、ドレンホース~エアコン室内機は、穴で繋がっています。
ドレンホースは、洗濯機の排水ホースと同じように凸凹した形状をしています。
曲げても真円を保ち、排水しやすいように考えられています。
ただ、逆に虫は足場にもなりやすい形状と言えます。
そのため、虫の侵入を防ぐために、防虫キャップを取り付けることがあります。
防虫キャップを付けたままにしてはいけない理由
エアコン室内機のフィルター掃除が必須なのことは認知度が高いと思います。
特に、室内でペットを飼っている場合、換気をこまめにやる場合は、ホコリ等も室内に多く入ってきますので、どうしても室内機内部にホコリが入ってきます。
お掃除機能付きであっても、内部にホコリ侵入防止・完全除去はできません。
また、室内機内部は、カビが発生しやすいものです。
これらの、ホコリやカビも、結露水とともに、ドレンホースから排出されます。
それが、キャップに溜まってしまい、水漏れやカビ繁殖の原因となることもあります。
エアコンクリーニング事業者さんでは、カビ対策面からは、防虫キャップは付けない方が良いという案内をする方もいます。
ただ、虫も気になりますね。
定期的に、ドレンホースから防虫キャップを取り外し、ホコリ等を除去することをおススメします。
できれば、10月~12月頃に実施した方が良い、室内機内の乾燥に合わせて実施すると良いと思います。
乾燥の仕方は、以下の記事をご参照ください
エアコンの冷房運転期間が終了したタイミングで、やるべきこと!クリーニング不要になるかもしれません
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